2018/05/10 14:20
SHAKUNONEのネクタイの生地を選び、配色をし、織りあげてお仕立てするまでに、3つのテーマがあります。
これは私が生まれた国、日本。
育ってきた環境。
支えてくださった皆様が居て構築されたモノです。
①【謙虚】→→→〔デザイン〕
奥ゆかしい、謙虚、日本人は海外と比べてもこのような言葉が似合います。
さらにはネクタイは決して主役にはならない。身に着けてくださる方の魅力を引き立てる素敵な共演者であると位置づけています。
ですので、総じて派手なデザインはありません。
決して主張しすぎず、しかし、身に纏う人の中心で共演するモノです。
その為に色使いが多少の及ばず、シンプルなデザインとシンプルな配色でお仕立てしています。
②【品格】→→→〔ディティールと素材〕
身に纏う人の品格を引き立て演出する為にも、ディティールや素材にこだわりを持っています。
素材は、国内でも有名な富士吉田地方のシルク織り。京都丹後地方のシルク織りを使用しています。
仕立ても「身に着ける方の姿」を想像しながら、一本一本お仕立てを致します。
③【モノガタリ】→→→〔色と技術とミッション〕
たくさんのヒトが関わって、ヒトはモノを使います。
そのヒトそれぞれに歴史があり、想いがあり、願いがあります。それをフィルターを通さず、直線的に繋げることが、私たちのミッションです。
多くのヒトが紡いで繋いできたモノガタリを伝えたい。
そんな想いで、今まで構築してきた技術を大切にし育てていきます。
そして製品に影響を大きく及ぼし、その人の印象を大きく左右する「色使い」。
見えている色は同じかもしれません。
しかし感じている色は十人十色。
私たちが生まれた国、育った環境、見てきた景色。それを育んだ世界観と歴史。
そんな色使いをテーマにし、「和色」を使用しています。
天色。金茶。濃藍。萌葱色。葡萄。などの、日本人独特の色彩感覚、色表現をコンセプトにしています。
日本国内でのネクタイへの価値観は、ひと昔前からは変わり、
《当たり前》から《あえて》に変わってきています。
当たり前だったからこそ軽薄になってしまっていたコトもあるのではないでしょうか。
私たちは不器用にしか伝えられません。
だからこそ、シンプルに魅力を伝えていき、それを感じてほしいと願っています。